明けましておめでとうございます。
4日からブログをスタートさせるとしながら、5日からのスタートになってしまいましたが、2020年も本ブログ『at Teatime アット・ティータイム』を宜しくお願い致します。
軽い挨拶になてしまいましたが、早速紅茶に関して、資格や日常のティータイムで役立つ情報を発信していきます。
今回は茶のはじまりについてです。
「茶」というとやはり始まりは中国になります。
序章
神話・伝説
中国に伝わる神話に、農業の神様が茶樹と利用を始めたとされているお話があります。
炎天神農という農業の神様で、薬草の神・火の神となった半人半獣の想像上の人物が、日夜山野を歩いては、一日にいくつもの野草をなめては72の毒にあたり、そのたびに茶の葉で毒を取り除いたのだそうです。
この伝説は、タンニンの一種であるカテキン類の解毒作用・浄化作用の発見という見方があります。

炎天神農は、本草学という漢方の始祖としても崇められていて、紀元前2700年くらいにさかのぼる神話らしいです。
現実的なお話として

神話や伝説は、ロマンがあったり、何か妄想できたりと、非現実的でありながら夢があり、それはそれでいいのですが、現実的な話をすれば、中国における紀元前160年ごろに埋葬された中に木簡(木札に文字などが書き記されたもの)が発見され、茶に関する記述がありました。
要は前漢時代から既に茶は利用されていて、埋葬品として扱われていたと推測されています。
また、四川省に伝わる紀元前59年当時の使用人の雇用契約書には、茶を買いに行くという役割など、茶を仕事とするものが含まれる記述があります。

つまり、はるか昔から茶は利用されていたことにつながります。
茶の利用
茶の利用のについても諸説あり、最初はそのまま葉を噛んだりしたであろうという見方があり、苦さや渋さだけのものだったのではないかとされています。
次の段階で、葉や茎を集めて焼いたり、煮たりといった調理がされ、葉を食べてみるなどし、さらに次の段階で、蒸し、漬け込み、発酵させて葉をたべるなどし、最終的には葉や茎を火にあぶって湯に漬け込んで、その湯、つまり茶湯を飲んだのではないかとみられています。
茶という形式としての最初のものは、”あつもの”ではないかとされ、これは野菜スープをイメージするとわかりやすいでしょう。

入れ方も諸説あるようですが、煮る方法のボイリング、葉の上から湯を注ぐブリューイングの工夫もあったのではないか、とされています。
茶の利用の跡地
茶の利用の原始的な工夫の跡は、次の場所に見受けられています。
・中国雲南省に伝わるタイ族のニイエンという発酵させた噛み茶というもの
・ミャンマー北部のラペソウという発酵させたおやつの和え物
・ミャンマー北部のシャン州、パラウン族の碁石茶という発酵茶を臼でひき、餅状にしたもの
・ 碁石茶は高知県大豊村にもあり、徳島県では阿波番茶
といったものがあります。

茶に関する跡地だけでなく、明確な伝承や起源というのはなかなかはっきりしませんが、共通しているのは”発酵“かなというのが個人的な見方です。
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