(メディカル)ハーブには様々な成分が含まれています。
それゆえ、中には特定の医薬品との併用が制限されていたり、効果の強弱に関係するものがありますので、しっかりと確認しておきましょう。
米国ハーブ製品協会による安全性・分類について
米国ハーブ製品協会では、およそ500種類のメディカルハーブの安全性を評価して、3段階のクラスに分類、薬物との相互作用についてもクラスA~Cに分類しています。
安全性の目安になりますので、検定のためだけはなく、ハーブを扱ううえでは必須なものだと認識していいでしょう。
安全性の分類

クラス1~クラス3に分類されます。
クラス1
適切な使用において安全に摂取できる
クラス2
2a:外用のみに使用(湿布、パックなど)
2b:妊娠中に使用しない(エストロゲン作用等がある)
2c:授乳期中に使用しない
2d:特定の使用制限がある
クラス3
資格のある専門家の監督下においてのみ使用する
相互作用の分類
クラスA
相互作用が予測されないハーブ
クラスB
相互作用が起こりうることが生物学的に妥当であるハーブ
クラスC
相互作用が起きることが知られているハーブ

ハーブの作用は比較的穏やかで安全性は高いかもしれませんが、過信せず、十分な知識を持って慎重に取り扱い、摂取しましょう。
学名と科名

植物の学名は、国際植物命名規約に基づき、属名(generic name)、種小名(specific epithet)をラテン語で記して、最後に命名者を付記する二命名法によるものがあり、スウェーデンのカール・フォン・リンネという分類学の父と呼ばれる人によって体系付けられました。
学名表記のルールとして、属名と種小名はイタリック(斜字体)で表し、属名は大文字で始まり、種は植物分類の基本単位で、その種を集めたグループが属になり、属を集めたものが科になります。
科名には2通りの分類法があります。
APG II
1990年以降の新しい分類で、DNA解析によって分類したものです。
新エングラー体系
形態を中心とし、形が似ているものを分類したものです。
新エングラー体系は今まで使われてきた表記ですが、DNAの解析が今後進んでいけば、植物によっては科名が変わる可能性もあります。
一つ例として、「エルダーフラワー」は、新旧の科名で次のように併記します。
学名:Sambucus nigra
科名:レンプクソウ科(スイカズラ科)
レンプクソウ科はAPG II分類、スイカズラ科は新エングラー体系の表記になります。
なお、検定で出題されるハーブ15種類のリストは以下のページよりご確認ください。
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