メディカルハーブの作用とあわせ、大切な知識となってくるのが有効成分についてです。
植物化学成分

一つのメディカルハーブには、複数の有効成分が含まれていますが、これを植物化学成分、またはフィトケミカルといいます。
分子の構造、科学的な性格などでグループ分けできるほど、フィトケミカルは多種類です。
植物は単一成分ではなく、多くの物質を含むので、何種類も作用を持ち合わせ、主要な作用も一定ではないことに注意しましょう。

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例えば、フラボノイドは植物に広く分布していて、鎮静、鎮痙、発汗、利尿、緩下、血管保護、抗アレルギーなど、実に多くの作用を持っていますが、ハーブによって作用の強弱があるので、現れ方は同じではないということです。
植物化学成分の作用と声質
成分的には同じグルーピングとされながら、全く異なる作用を示すものもあります。
例)
アルカロイドは中枢性の神経作用を持っています。
しかし、アルカロイドのグループであるカフェインを含むマテは、興奮作用を示し、同じアルカロイドのグループであるはずのハルマンやハルモールを含むパッションフラワーは、全く正反対である鎮静作用(精神安定作用)を示します。
水に溶けやすい性質のある水溶性成分、油に溶けやすい性質のある脂溶性成分は、利用方法によっては一方の成分だけが作用することもあります。
例)
ビタミンB群、ビタミンCは水溶性のビタミン、ビタミンA、D、E、Kは脂溶性のビタミンで、ハーブティーでは主に水溶性成分が溶出されて、浸出油(インフェーズドオイル)では脂溶性成分が抽出されます。
また、チンキは水溶性と脂溶性の両方の成分を利用できます。
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