茶の呼び方、語源を意識したことはあるでしょうか?
普段は、”茶”や”お茶”、英語では”Tea”(ティー)として何気なく使っていますが、はじまりはやはり中国です。
語源、呼び名は

呼び名の語源は中国ではありますが、基本的には2つに分類していきます。
厦門(アモイ) 系のTe
中国の厦門(アモイ)というところから派生する”テー”から次のように広がっています。
オランダ:THEE
イギリス:TEA (学術後としてTHEA)
フランス:THÉ
セイロン:THEA
タミール:TEY
デンマーク:TE
ノルウェー:TE
スウェーデン:TE
フィンランド:TEE
ラトビア:TEJA
イタリア:TE
ハンガリー:TE
チェコスロバキア: TE
(※チェコスロバキアは、1993年にチェコ共和国とスロバキア共和国に分離)

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英語の”ティー”の流れは、厦門(アモイ)からということですね。
広東(カントン)系のCha
一方は”チャ”となり、次のように広がります。
日本:CHA
ポルトガル:CHA
インド:CHA
ペルシャ:CHA
アラビア:CHAI
トルコ:CHAY
ロシア:CHAI
チベット:JA(DZA)
公南:TSA

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“チャ”は広東(カントン)系の流れです。
伝わるルートの違い
“テー”か”チャ”か。
要は伝わっていくルートが異なっており、そのいずれかの2つということです。
もっと言うと、陸路なのか、海路なのかということでもあります。
陸路は広東語系で、チャ、シャ、ツァの発音で、海路では福建省の厦門の中の方言とされるテー、テ、ティーの発音となります。
ヨーロッパ系は”ティー”が多くを占めていますが、ポルトガルが”チャ”に分類されているのは、居留期間が長かったため、広東省マカオの言葉を使っているようです。
呼び名の語源やルート、分布も、見れば面白いですね。

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陸路は陸のティーロードとして広東語系、海路は海のティーロードの厦門系と覚えておけばいいでしょう。
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