10月になり、次第に寒さを感じてくる季節になってきました。
あたたかい紅茶がよりおいしく感じられるようになるのではないかと思いますが、今回の記事はチャイについてです。
茶葉の輸出元であるインドではミルクティーが主流で、チャイとして日常的に飲まれています。
インドのチャイ
イギリスのティーウィズミルク、つまりミルクティーとしても別物としてあるチャイですが、インディアンミルクティーとも呼ばれています。
チャイにも様々な種類がありますが、基本的にはこのような感じのものがチャイです。

インドでは国民のほとんどが毎日のように飲むが故に、国内での茶葉消費量は世界一です。
また、インドの北側と南側では、同じチャイでも作り方は異なるそうです。
北側では、水と紅茶を鍋の中に入れて、そこにブラックペッパーやカルダモンといったスパイスを入れて強火で抽出します。
一方で南側は、布製の茶こしに茶葉を入れて、上から熱湯をかけて紅茶を抽出し、そのままカップにいれられ、そこに砂糖やスパイス、沸かした牛乳を入れて撹拌します。その後に別のカップに高い位置から移し替えるのを数回繰り返し、最終的に泡立ったミルクティーとなって飲みます。
いわゆるデザートティーとして、北と南どちらも美味しいそうです。
牛乳

チャイのイメージは、濃くて甘い、紅茶と牛乳だけをつかっているのかなと思っていましたが、茶葉の抽出をよくするために水も加えられて作られています。
そして牛乳については、無殺菌の生乳が使われています。
牛乳に茶葉を入れて抽出しようとしても、乳脂肪の影響で水分が吸収しづらく、結果的に紅茶の抽出がされにくくなるので、まず水で茶葉を開かせる必要があります。
煮だす際、全体の6、7割が牛乳ということもあり、牛乳だけで抽出していると勘違いしやすいようです。
ちなみに、市販の牛乳は生乳よりも濃さがあるので、牛乳でチャイを作る際は水:牛乳=4:6という割合で行うといいようです。
スパイス
チャイにはスパイスが使われていますが、実際にはどんなスパイスが使われているのでしょうか。
まずはシナモンです。

さまざまな料理に使われていますが、チャイにも使われています。紅茶の風味を甘く感じさせたり、渋みの強いアッサムに入れれば、渋みが緩和されるようです。
次はブラックペッパーです。

ブラックペッパーはイメージがそれほどありません。南インドはブラックペッパーの産地でもあるので、チャイに使われます。甘いチャイのアクセントとして、キリッとした辛味となります。
生姜、つまりジンジャーも使われます。

一緒に煮だすと、爽やかで甘い風味となり、切れ味がすっきりします。
あと、インドというとカレーをイメージするのもまた定番ですが、カレーにも多く使われているスパイスの、カルダモン、クローブ、ナツメグといったスパイスもチャイでは使われます。

カルダモンは、熱中症や熱射病の予防も期待されており、食欲を増進させるとされています。刺激的かつすっきりした香りで、熱帯特有の爽やかさがあります。
クローブはスモーキーな香りがあるものの、苦みがあります。ただミルクとの相性は良いようです。
ナツメグは爽やかさと香ばしさがあるので、チャイの香りの広がりに役立ちます。

自分で何度かチャイを作るためにスパイスを用いましたが、分量が大切ですね。少ないと物足りないですが、多すぎると苦しい感じになったことがあります(笑)
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